2020-09-27
大河ドラマ『麒麟がくる』の舞台にもなっている岐阜城周辺を巡る旅
TRAVEL旅行記
2020年1月19日から放送されているNHKの大河ドラマ『麒麟がくる』の舞台にもなっている岐阜城(稲葉山城)周辺を巡ってきました。
本能寺の変を起こした明智光秀のゆかりの地でもあり、主君でもあった斎藤道三や織田信長が居城としていたのも有名です。
難攻不落と言われた険しい金華山の山頂にそびえたつ名城には圧巻でした。
- 目次
JR岐阜駅
今回の出発地となるJR岐阜駅を一歩外に出ると、光秀の家紋など掲げられていて大河ドラマ『麒麟がくる』の雰囲気を早速味わう事ができました。
バスロータリーもすぐ近くにあり、岐阜城まではバスで向かう事にしました。
15分程で岐阜公園前のバス停まで行く事ができます。
JR岐阜駅前広場に建つ織田信長像
JR岐阜駅前広場に建つ織田信長像は、台座も含めると高さ11メートルもあるそうです。
右手に火縄銃を持ち、左手には兜を抱えて、堂々と金色に光輝いていました。
このコロナ禍で、さすがの信長様もマスクを装着されていて、岐阜にやってくる人達に向けて感染防止を訴えているようでした。
岐阜公園
15分程バスに揺られて到着。
岐阜城へのアクセスもこの岐阜公園内からとなります。
岐阜公園や金華山一帯は、大河ドラマ『麒麟がくる』にちなんで、光秀エリア、道三エリア、信長エリアが開設されており、
それぞれ明智光秀や斎藤道三、織田信長に関連する展示がされています。
光秀横丁
光秀エリア内には、みやげもん処、うまいもん処などが立ち並んでいます。
飛騨牛寿司や戦国まぜそば、道三まむしカレーや飛騨牛たこ焼きなど、名前を聞くだけで食べたくなるような商品が誘惑を誘ってきます。
麒麟がくる 岐阜 大河ドラマ館
岐阜市歴史博物館2階には、「麒麟がくる 岐阜 大河ドラマ館」が開設されています。
86インチの4Kモニター3面を使い、5.1chの迫力あるサウンドで出演者のインタビューとメイキング映像を織り交ぜて放映されるドラマシアターや、
ドラマに登場する衣装や小道具など様々な「麒麟がくる」の世界が展示されていました。
- 住所:岐阜市大宮町2丁目18-1 岐阜市歴史博物館2階
- アクセス:JR岐阜駅または名鉄岐阜駅からバスで15分 – 岐阜公園歴史博物館前からすぐ
- 開設期間:2020年1月11日(土曜日)~2021年1月11日(月曜日・祝日)
- 休館日:会期中無休
- 主催:大河ドラマ「麒麟がくる」岐阜実行委員会
- 料金:子供 300円 大人 600円
自由党総理 板垣退助君遭難地
岐阜公園内に建つ板垣退助の像。
あの有名な「板垣死すとも自由は死せず」の由来となった岐阜事件が起きた遭難の地もこの岐阜公園内にありました。
自由党懇親会の演説を終え帰途に就こうとした板垣退助に、「国賊」と叫びながら相原尚褧が刃渡り約30cmの短刀で襲い掛かりました。
命に別状は無いにしても、左胸、右胸に各1ヶ所、右手に2ヶ所、左手に2ヶ所、左頬に1ヶ所の、計7ヶ所に傷を負っていたといいます。
織田信長居館跡
織田信長公などの城主居館跡入口です。
発掘調査により、現在岐阜公園内で見られる地形は、斎藤氏三代の頃に造られ、織田信長が大規模に改修をし、関ヶ原の合戦前哨戦まで使われていたことがわかってきたそうです。
緑豊かな岐阜公園の池
緑豊かな岐阜公園の池です。
蛙や亀などの石像などが石の上にポツンと置かれていたりして、訪れる人や地元の人達に憩いと癒しの場となっているようでした。
桜の季節や紅葉の季節などに訪れると、また違った表情を見せてくれそうですね。
正門の前「若き日の織田信長像」
戦国時代をイメージしたと言われる正門と若き日の織田信長像です。
馬に跨り颯爽と駆ける若い信長像は、とても躍動感があり、訪れる人を戦国の雰囲気へと出迎えてくれます。
山麓駅「ぎふ金華山ロープウェー」
険しい金華山の山頂までは、登山口が5ヶ所あり、さまざまなルートから山頂まで登ることができるそうです。
どのコースも所要時間は40分~1時間程度。
ご年配の方や小さなお子様と一緒に岐阜城を目指す方には、ロープウェーに乗ると大変楽です。
山麓駅から山頂駅までは約3分で到着します。
混雑時には、10分間隔でロープウェーに乗ることができ、臨時便なども状況に応じて運行しています。
- 住所:岐阜県岐阜市千畳敷下257
- アクセス:JR岐阜駅または名鉄岐阜駅からバスで15分 – 岐阜公園歴史博物館前下車から徒歩で3分
- 料金:子供 300円 往復550円 大人 630円 往復1,100円
ロープウェーのりば入口
広い岐阜公園内をしばらく歩くと、斎藤道三の家紋である二頭波(立波)紋の旗とともに素晴らしい門構えでロープウェーのりばが案内されていました。
門をくぐり抜けてしばらく歩くと山麓駅「ぎふ金華山ロープウェー」に到着です。
山内一豊と千代婚礼の地モニュメント
ロープウェーのりば入口のすぐ横には、山内一豊と千代婚礼の地モニュメントがあります。
2006年の大河ドラマ「功名が辻」にちなんで建てられたそうです。
石碑には、「長良川と 一豊を愛した 伴侶の鑑 千代を讃える」と刻まれていました。
夫婦で一緒に「千代の鏡」に触ると夫婦円満になれると言われているそうです。
内助の功により、一豊を出世に導いた千代が嫁ぐ際に「夫の大事に初めて之を使うように」と言われ、鏡箱に金10枚を大事に保管していたと言われています。
「功名が辻」の話しの中でも、高価で誰も手が出ない名馬を金10枚で買ってくるようにと一豊に差し出していました。
見事に信長にその名馬を讃えられ、土佐の国主へと次第に出世を掴んでいきました。
斎藤道三公の等身大フィギュアがお出迎え
山麓駅に入ってすぐ目に入るのは、大河ドラマ『麒麟がくる』の斎藤道三役を演じる本木雅弘さんの等身大フィギュアです。
精巧につくられたそのリアルさに一瞬本人かっ?!と驚くほどの存在感でした。
岐阜城(稲葉山城)とは?
岐阜城(稲葉山城)は、標高329mある金華山の頂上にあり、何度か建て替えられ後に今の岐阜城となりました。
現在の建物は昭和31年に完成した鉄筋コンクリート造り4階建てで、【日本百名城】の一つとなっています。
鎌倉・室町時代に二階堂行政が、稲葉山(金華山)に砦を築いたのが始まりとされており、
守護代になっていた斎藤利政(後の斎藤道三)が、稲葉山山頂に城を作り始めたと言われています。
何度も城主が入れ替わり、難攻不落の城と言われながらも歴史上5回の落城にあっているそうです。
山頂駅~岐阜城入口
ロープウェーに乗り山頂駅に到着すると、岐阜城までは約10分程階段をあがっていきます。
岐阜城が見えてきました。
トイレ休憩などもでき、トリックアートの写真が撮れるスポットなどもあります。
更に階段を登っていくと、やっと到着しました。
少し息が荒くはなっていましたが、いい運動になります。
岐阜城内展示物
JR岐阜駅前広場に建つ織田信長像のミニバージョンです。
駅前では見上げる事しかできず、表情などがあまりわかりませんでしたが、城内にあるこちらではよく見ることができました。
素晴らしいデザインの甲冑だなと見惚れていましたが、当時のものではないそうで、近代に寄贈されたものだそうです。
階段を登りながら、各階に様々な展示物を見る事ができます。
当時の岐阜城のジオラマでしょうか、細かいつくりに驚きます。
岐阜城天守からの眺め
岐阜城天守からの眺めです。
この眺めを味わえていた当時の城主はいったい何を思っていたのでしょうか。
360度大パノラマを堪能でき、天下を取ったような気分になりますね。
金華山展望レストラン
ロープウェー山頂駅の近くに展望レストラン「ポンシェル」があり、休憩や食事が楽しめます。
窓際で景色を楽しみながらのティータイムや食事は格別なものがありました。
ここの一番人気信長どて丼です。
牛・豚のホルモンを岐阜味噌でじっくりと煮込んであるとても美味な丼ぶりです。
大パノラマを眺めながらの光秀味噌カツ丼もとても最高でした。
風情ある湊町「川原町」
大河ドラマ館から歩いてすぐの所にある川原町は、遠い昔へタイムスリップしたかのような街並みでした。
長良川のほとりにある町家と温泉旅館の立ち並ぶこの町は、水運の拠点として栄えた湊町だったと言います。
Cafe 茶人
川原町を散策していると、戦国武将のユニークなネーミングメニューがある岐阜古民家カフェ「Cafe 茶人」に出会いました。
茶人と書いて、「ちゃっと」と読みます。
中にお邪魔させていただき、早速ユニークな名前のメニューから、明智ーズケーキを注文。
とてもいい雰囲気の中、チーズケーキを口に頬張りながら散策の疲れをしばし癒す事ができました。
岐阜にお立ち寄りの際は是非。